悪い言葉★いいこスパイディと悪いデッドプールの違い

🌸英語には「言ってはいけない汚い言葉」=「Swear words 卑罵語」があるよ。

スパイダーマン/デッドプールは13歳以上向けのティーン誌なので「子供向け」には相応しくないちょっと悪い言葉が言えるけど、使用には出版上の年齢制限に応じたルールがある。

親愛なる隣人やキャップのように、悪い言葉を注意する側のお行儀いい人は、「言ってはいけない」悪い言葉の代わりに、「お行儀いいバージョンの言葉(代替語・婉曲表現)」を言います。

🔔デッドプールは汚い言葉と下ネタ満載なお下品キャラ。

ティーン誌では禁止されている言葉も、途中まで言ったり掛詞などで上手く誤魔化して入れて来る、出版の限界に挑戦する過激な男。

スパイダーマン誌は下品ネタの検閲が厳しいので、あれでも乱暴口調も下品さもやや控えめな方。個人誌ではもっとかっとばしてる。SMDP誌では編集に「スパイダーマン誌に相応しくない汚い言葉遣い」として台詞を全部黒塗りされたこともあるよ!!!


【DP 8 2019】デッドプール「(敵を逃してしまい)**** that little **** dumb **** **** ****! あのナメ腐ったクソボケがクソこいてんじゃねえぞこのどクソ野郎が!」(*これこそが原作デッドプールさんの素晴らしき特徴である、汚い言葉てんこもりのガラ悪い喋り口調でーす✨)

【SMDP 43】デッドプール「**** ***** ******** ** ****** **** ****** **** ****」(*台詞全部黒塗り)編集「*スパイディ誌には不適切な言葉遣い!by編集」(*デップーは歩く18禁卑罵語下品語連発キャラだけど、SMDP誌は検閲厳しいのでやや控えめ😆)


🔔スパイダーマンは悪い言葉一切言わない優等生キャラ。

スパイダーマンが言うのはお行儀良い代替語だけ。

戦闘中でも軽口を言うキャラなのはよく知られてるけど、敵にも「この野郎」のような乱暴言葉は使わず「ミスター・泥棒さん」と丁寧か「(ゴブリン)ゴブちゃん・(カメレオン)カメちゃん・(サンドマン)サンディ」など穏やかな愛称をつけて呼ぶ、子供っぽくとても緩い喋り方。(デッドプールのことも「クレイジープールさん」「人気者さん」「誘拐魔な手癖悪い魔」「パパ」などお茶目な呼び方してるよ!)

闇化など、作家が場面を強調するため「どうしても」(もしくは、うっかり校正漏れ)というごく一部の場合を除いて、悪い言葉とは程遠い徹底したいいこ喋り。




闇化、偽者が現れる中でこの口調変化が重要な手がかりになるため、スパイダーマン/デッドプール誌を楽しむ・考察する上で、この口調の違いは欠かせない必須情報です。


な~の~に~。




🔔原作では禁止用語満載、口が汚いデッドプール。

超口悪いファ●ク・シ●トを言って来る。

でも。

邦訳は訳に禁止用語を「クソ」としては反映してない。そのためわかりにくいですが、デッドプールは英語では相当口が汚いです。


【SMDP 8/ブロマンス】

デッドプール「Screw this preschool rubber bullet s***--クソみてぇな幼稚園児ゴム弾でやってられっかクソったれが―[邦訳]ゴム弾なんかクソ食らえだ」(デッドプールの台詞はScrew=F*ck代替語とS***の汚い言葉二重掛けでようやく「クソ」って訳した…)


🔔いいこ喋りのスパイディは決して悪い言葉は言わない。お行儀良い喋り。

汚い言葉どころか、ちょっとした悪い言葉も一切言わない。

でも。

邦訳は「くそ」って訳す…。

(丁寧語なのに乱暴喋り。物語が繋がらなくても、強引にキャラ改悪。本当なんなの…💢)

そのためわかりにくいですが、スパイディはものすごいいいこ喋りです。




🔔闇化・偽者が出て来るこの連載では、この口調差が話にも重要な繋がりを持ってます。


その行儀良さをたびたびデッドプールにからかわれてるスパイディ。

この連載現在まで43号中、スパイディ確か「Damn itクソ」なんて一度も言ったことなかったと思う…🤔❓❓

ブロマンス&イッツィ・ビッツィは闇化があるので少しhellを言った場面があった。直近20号分(新章開始の破壊兵器以降)では、多分一度もこの「悪い言葉」言ってなかったと思う。言うとしたらお行儀いい代替語だけど、それも多くない。


🔔この問題ない代替語も、語感が強くなるし悪い言葉の婉曲表現なので好ましくないから、実はスパイディはあんまり言わない。

これを言うかどうかで口調は違うので、注意して原文を読むとスパイディが「強い言葉遣いを避けてる」穏やかな話口調なことがわかりやすいよ!

スパイダーマン/デッドプール誌の良い所は、デッドプール最初の長期連載を担当し、アメイジング・スパイダーマン誌にも参加して二人のキャラを知り尽くしてる作家ジョー・ケリー氏の脚本により、過去誌や他誌を読まなくても丁寧なキャラ描写でキャラクターの本質や必要な情報が提示されている所。

スパイディが徹底的に優しい言葉遣いで純粋だから、口調が変われば闇化・偽者がわかると言うことも、伏線としてきちんと示されてるので他誌を読まなくても完結する。この連載の基本情報として、この口調の違いは大事なこと!

この口調を意識的に読んでみると、穏やかそうな場面で実はきつい言葉を使っていたり、逆に戦闘中でも柔らかい言葉を使っていたり、その場のキャラの本音や場面の意味が深く楽しめて面白いよ~!!!


悪い言葉を言わないスパイディの話し方はむしろ子供向けでも通用するアニメに近いため、邦訳のスパイディの口調はぜひマベスパやアルスパのようなアニメの穏やか口調に変換して読んでみて下さい!

スパイダーマン/デッドプール誌誤訳資料

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